『風をつかまえた少年』を観てきました

風をつかまえた少年:★★★★★

公式サイト:https://longride.jp/kaze/

14歳の少年が手作りの風力発電で干ばつに苦しむ村を救うという奇跡のような話ですが、実際にあった出来事らしいです。

この作品を観て感じることは人によって様々と思いますが、個人的に痛感したのは、「正しい方法をもって信念を貫き通せばきっとうまくいく」ということと、「教育の大切さ」の2つです。「正しい方法」を学ぶには教育が不可欠なので、結局この両者は同じことかも知れません。

主人公の少年ウィリアムの場合、自分の家族や村を豊かにしたいという強い信念が、学ぶことへの意志を後押しします。風力発電の理論は学校の図書館にあった一冊の本から独学で習得し、風車の材料は村の廃棄場にあったガラクタや自転車の部品です。
理論に裏付けされた創意工夫の積み重ねが、最終的には不可能と思われたことを実現してしまいます。ウイリアム自身の強い意志がベースにあったのは間違いないのですが、彼に「きっとうまくいく!」と思わせたのは図書館の本から学んだ理論だし、その図書館で調べてみろとアドバイスしたのは学校の先生でした。

やみくもに無謀な戦いを挑むのではなく、正しい知識と技術の裏付けがあって初めてチャレンジする勇気が湧いてくる、という流れになっているのが本作品のお気に入りポイントです。子供たちにぜひ見て欲しい映画です。