『「数字指向」のマーケティング データに踊らされないための数字の読み方・使い方』読了

マーケターに限らず、マーケティングに携わるすべての人におすすめです。

マーケティングは企業の成長戦略の重要な役割と位置付けられていることは疑いのない事実ですが、実際にマーケティングがどれだけの投資対効果を得られているのかを数字で語れる人はそう多くないのではないでしょうか。

本書は、マーケターに限らずマーケティングに携わる人が、マーケティングの価値を最大化するためにはどうすれば良いのかを解説しています。

キーワードは「数字感覚」と「プロセス」の2つ。
数字とひとことで言っても、目標としての数字、効果を測定するための数字、経営層に説明するための数字など、目的と場面において使うべき数字は様々です。
特に、マーケティングの価値を経営層に理解してもらうためには「収益」で物事を語れなければなりません。
このことをすっ飛ばして施策や方法論に先走りがちだと、経営層に理解してもらうことはできないでしょう。

最後に、本書のいたるところに
「収益 > プロセス > チャネル > 施策」という構図が登場します。
マーケティングに限らず、施策や方法論に先走りがちにならないよう、この構図を常に頭の中に叩き込んで本来の目的を見失わないようにしたいものです。