今からはじめるインシデントレスポンス――事例で学ぶ組織を守るCSIRTの作り方著者 : 杉浦芳樹技術評論社発売日 : 2020-04-17ブクログでレビューを見る» |
平たく言うと「CSIRTの作り方/運営のやり方」に関する本です。
しかしその本質は、インシデントに適切に対応でき被害を最小化できる体制と、緊急事態や大規模インシデントを未然に防ぐ体制を構築することです。
本書に書かれているような内容を、経営層が「単にサイバーセキュリティに特化した話」のように限定的に捉えずに、いかに「経営課題」として認識してもらうかが最も大事なことであることが分かります。
本書の流れは以下のとおり:
インシデントとは?→CSIRTとは?→CSIRTの構成→CSIRTの立ち上げ→CSIRTの運営→CSIRTの発展→サイバーセキュリティの課題
後半部分はより実践的な内容となっています。
CSIRTの立ち上げはあくまで手段のひとつですが、組織としてサイバーセキュリティを始めとしたリスク対策を考えるにあたって大いに参考になるかと思います。