デジタル・フォレンジックの入門編
2015年発行とやや古いですが、デジタル・フォレンジックの実務に携わってきた方々が執筆した本なので、実務に即した具体的な内容となっています。
HDD、メモリ、レジストリといったデバイス(PCやスマートフォンetc)の構成要素だけでなく、ネットワーク機器やクライドなど、解析対象として広範囲に網羅されていてタイトルどおり概要を把握するにはちょうど良いレベル感と分量です。
最後の方で、デジタル・フォレンジックの課題として、IoTに代表されるとおり解析対象が多様化していることや、Torのような匿名ネットワークの発展によりますます調査が困難になってきている現状にも触れられています。
あとがきの「終わりなき挑戦の継続」という言葉が印象に残っています。