企業の成長・発展の原動力は「人」であることについて異論は無いと思います。
しかし、従来の日本企業の人事管理システムは必ずしも社員の能力とやる気を最大限に引き起こせるようなシロモノではないことは、会社勤めをしてる多くの人が感じているのではないでしょうか。
うつ病等の気分障害の総患者数が12年間で2倍以上に増加した、という厚生労働省のレポートからもその事実が読み取れます。
厚生労働省:政策レポート(自殺・うつ病等対策プロジェクトチーム)
人口減少・グローバル化・終身雇用制度の崩壊といった環境の変化に打ち克って企業を成長させるためにも、人事管理の考え方を根本的に変える必要があると言えます。
刺激的なタイトルに惹かれてつい手にとって読んでしまったが、なかなか面白かった。
著者は日本の企業とも関わりの長い米国の経営コンサルタント。従来の日本式マネジメントには一定の理解や敬意を示しながらも、日本の人事管理アプローチについて辛辣なコメントを交えつつ分析し、今後日本企業が取るべき方向性を提唱してくれます。
その根底には、企業は個人を尊重し従業員の人生をより充実したものにする責務がある、という思想が流れていることが分かります。
著者は日本の企業とも関わりの長い米国の経営コンサルタント。従来の日本式マネジメントには一定の理解や敬意を示しながらも、日本の人事管理アプローチについて辛辣なコメントを交えつつ分析し、今後日本企業が取るべき方向性を提唱してくれます。
その根底には、企業は個人を尊重し従業員の人生をより充実したものにする責務がある、という思想が流れていることが分かります。
特に個人的に気になったキーワードを列挙しますので、本書を読む上で参考になれば幸いです。
・エンゲージメント(社員の企業に対する関与の度合い)
・モチベーション
・「社員」から「ステークホルダー」へ
・流動的な労働市場(柔軟な採用・解雇)
・インプットではなくアウトプットによる評価
・職務内容の定義(職務内容記述書)
・エンパワーメント
・多様な社員の有効活用(女性/高齢者/非日本人 etc)