『運用設計の教科書 ~現場で困らないITサービスマネジメントの実践』読了

システム運用のノウハウを現場目線でここまで体系的にまとめた書籍は私の知る限り皆無と言って良く、実務上非常に重宝すると思います。
前半部分は、要件定義〜基本設計〜詳細設計〜運用テスト〜運用引き継ぎといったシステム導入プロジェクトにおける「フェーズ」の切り口から運用設計とはどううあるべきかを解説します。
これに対して後半部分は、業務運用/基盤運用/運用管理というシステム運用の分類上の切り口でケーススタディを紹介しています。
本書のターゲットとしては「ベンダー側の運用設計担当者」を想定しているようですが、もちろんシステム運用に携わる人であれば、どのような立場でも本書は非常に参考になることと思います。

当然、システム運用の考え方は組織によって異なるでしょうから、本書をひとつのガイドラインとして自組織に適用させることで最適なシステム運用設計が実現できることでしょう。