『独裁者と小さな孫』を観てきました

独裁者と小さな孫 ★★★★☆
公式サイト:http://dokusaisha.jp/

Dokusaisya

とある小さな架空の独裁国家を統治する大統領とその幼い孫。権力の座に君臨していたはずが、突然のクーデターにより大統領とその一族は亡命を余儀なくされます。
しかし、この孫が飛行機に乗るのを拒否したため大統領とその孫は国に残るハメになります。ここから、老人と幼い子どもの逃避生活が始まります。反政府軍の目をくらましながら逃げ続ける2人の目に映るのは、かつて統治していた国民の貧しい生活と人々の荒廃した心。
まだ幼い孫はどのように感じたか分かりませんが、大統領であった老人にとっては相当なショックであったことは想像に難くありません。その心に去来するのは、後悔か反省か・・・

しかしこの大統領、逃げ続けながらも「いずれ政権を奪取する」と明言しています。仮に海外への亡命が成功して再び大統領としてこの国に戻ってきたとして、果たして「善き統治者」となり得るのか、それとも反体制の人々を血で粛清するのか・・・興味は尽きません。

結末は想定外。というか、何がどうなったのか分からないままエンドロールに突入。何とも不思議な後味が残ります。

(終)