読まれなかった小説 ★★★★☆
公式サイト:http://www.bitters.co.jp/shousetsu/
父と息子のすれ違いと邂逅の物語。
登場人物同士の会話シーンに非常に時間をかけているため、全体として3時間超えの長丁場となっています。
俳優たちが繰り広げる会話は小説のセリフさながらで、リアルタイムに流れる映像の中でそれらを追うのは至難の業でしたが、それだけに観終えた後は不思議な充実感。
ラスト近くで、兵役を終えた主人公が嫌っていたはずの父親を訪問した際の会話でこれまでのわだかまりが解けていくシーンは、観ているこちらも心の中のモヤモヤが晴れていくような爽快感を得ることができました。