エンジニアとしてのスキルをいかにビジネス上の問題解決に生かすか?
自分の言動パターンや考え方を見直す良いきっかけになると思います。
海外(主に米国)と比較したときに、日本におけるエンジニアの地位が今一つ軽く見られていることは、日本で働いているエンジニアで実感されている方も多いのではないでしょうか。
それは、日本企業側のエンジニアに対する評価の正当性の問題という側面もありますが、一方でエンジニア側の姿勢や考え方にも原因があるのではないか、という仮説が本書の背景にあります。
それは、日本企業側のエンジニアに対する評価の正当性の問題という側面もありますが、一方でエンジニア側の姿勢や考え方にも原因があるのではないか、という仮説が本書の背景にあります。
エンジニアとしてのスキルを、どうやったらビジネス上の問題解決力に転換できるか、つまりはビジネスリーダーへの脱却を図れるかを「10の法則」としてまとめられています。
「技術的な視点でしか物事を見られない」「思考のベクトルが顧客に向いていない」「リスクを恐れて挑戦の姿勢がない」など、純粋なエンジニアにとっては耳の痛い事例が多いかも知れません。
あるいは、「自分はエンジニアを全うしたいのであって、ビジネスリーダーになるつもりはない!」という考えの方もいるでしょう。
しかし、例え生涯エンジニアを貫く道を選択したとしても、ビジネス視点の考え方を知っておくだけでも他のエンジニアとの大きな差別化を図れる可能性があります。
ひいては、日本におけるエンジニアの地位向上につながることになります。
内容ですが、難しい概念が出てくる訳でもなく、いわゆる「エンジニアあるある」を事例として紹介する構成になっています。
事例がやや大げさと言えなくもありませんが、その分理解しやすいと思います。