『メンバーの頭を動かし顧客を創造する 会議の強化書』読了

単なる会議のテクニック本ではありません。組織を活性化させるための本質に触れてみたい方におすすめです。

会議といっても目的によって様々なものがありますが、ここで取り上げているのは「顧客を創造するための会議」、つまり新商品開発とか新規事業の企画といった「新たな価値を生み出して会社が儲ける」ための会議です。

「顧客を創造し新たな価値を生み出す」には、いかにメンバーの頭脳を動かし行動を加速させるかにかかっています。
そして、そのドライブの場としての会議を有効活用しようというのが本書の主旨です。

「顧客を創造する」会議のフェーズとして、方針決定、企画立案、実行・検証・改善というフェーズごとに、目指す姿に向かってメンバーの頭脳を最大限に働かせるような会議設計が必要です。
以下、各フェーズにおいて私が個人的に心に留めておきたいフレーズを列挙します。

・方針フェーズ:
どのような顧客に、どういう価値を提供し、どんな世界を実現したいのかのイメージを膨らませて共有する。

・企画フェーズ:
会議では理想脳・現実脳・推進脳で役割分担。
何と、何と、何が決まれば、企画は決まるのか。(5W1H+Price)
何をどの順番で決めると、スムーズに決まるか。

・実行・検証・改善フェーズ
管理ではなく実行するために会議を使う。
検証と改善を通じて行動をアップデートする。
やって、学んで、新たにやってみる。

最終章では、創造的な会議を実現するための心構えやちょっとしたコツが紹介されています。