山中教授の言葉を聞いて感じたこと

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ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授(京都大学)の記者会見やインタビューでその言葉を耳にした方も多いと思いますが、新聞記事等であらためて教授の発言を読んでみると非常に示唆に富んだ内容であることに気づきます。
あくまで独断と偏見ですが、私個人の仕事と絡めて特に印象に残った言葉を拾ってみました。
●まさにこれは日本という国が受賞した賞だと感じている(10/8 記者会見)
今回の成果は、個人の力だけでなく国も含めた周りのサポートあっての賜物であることを端的に表した言葉だと思います。この言葉のように、自分が何によって生かされ、誰に支えられているのかを常に意識しておきたいものです。
●私たちの一日と患者さんの一日の違いは心している(10/8 記者会見)
自分と相手とでは、同じ「一日」でも大きな隔たりがある。このことに気づく人はそうはいないでしょう。私が従事している業界(情報システム開発)でも顧客を含め様々な関係者とともに仕事をしますが、物理的には同じ「一日」でも、自分と相手とではそれのもつ意味が大きく異なる場合もあるということを心得ておく必要があります。
●iPS細胞は(中略)一人ひとりの患者の顔を思い出しながらできる仕事(10/8 記者会見)
私の仕事に置き換えてみると「顧客やユーザーの顔を思い出しながら」ですね。これはつい忘れがちですが、非常に重要なことです。確かに仕事の「成果物」は設計ドキュメントやプログラムなのかも知れませんが、これらは人に使ってもらうことで初めて価値を生み出すものなのです。
●大学で生まれた先端技術を実用化するには知財専門家のほか、高度な実験装置を扱える優秀な技術人材、規制当局との交渉や一般社会への広報活動ができるいわば研究支援人材確保が欠かせない(5/17 日本経済新聞電子版創刊2周年フォーラムの講演で)
研究成果を実用に活かすためには、様々な専門家の力が必要であることに触れています。このように、自分の仕事の最終目的を見失わず、かつそのためには何が足りないのか・誰の助けが必要なのかを、広い視野で捉まえておかないといけないですね。難しいことですが。。。
(終)