いつまでも記憶に残る「匂い」

秋です。
休日に自宅マンション周辺を散歩していると、キンモクセイの香りが立ち込めてきて何とも幸せな気分になります。

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私は18歳まで実家のある群馬県桐生市に住んでいたのですが、実家の庭にもキンモクセイが植えてあって10月になると同じように庭中に良い香りが立ち込めてきたものです。
自分の誕生日が10月ということも関係しているかどうか分かりませんが、この香りを嗅ぐたびに当時の記憶がよみがえってくるような気がします。
このように、かつて経験した「匂い」や「香り」というのは(視覚や聴覚よりも)鮮明に覚えていて、当時の記憶まで引き起こすような効果があるのは気のせいでしょうか?
例えば私の場合、
・小学生の頃、母親を失った子猫に必死で飲ませたミルクの「匂い」
・中学校時代、部活(サッカー)で利用したグラウンド周辺の草の「匂い」
・サッカーシューズに塗るクリームの「匂い」
・新品のアナログレコード(!)をジャケットから出したときの「匂い」
・同じくアナログレコード静電気防止用スプレーの「匂い」
・高校に自転車で通ったときに渡った渡良瀬川の「匂い」(季節によって違う)
・大学受験の勉強で通った図書館の本の「匂い」
・大学の講義室のホコリっぽい「匂い」
・一人暮らしのアパート隣の喫茶店から立ち込めるナポリタンの「匂い」
などは、体に(鼻に?脳に?)染みついてなかなか忘れることができません。おそらくこれから先もずっと忘れることは無いでしょう。それだけでなく、当時の情景であったり夢中だったことや悩んでたことまで目に浮かんでくるようです。
不思議なことに、社会人になってから嗅ぎとった「匂い」には、このようなノスタルジーを感じさせるような効果は少ないようです。記憶に新しいからなのか、忙しくなって体が覚えていないのか、歳をとって感性が鈍っているからなのか・・・
そんなことを考えていると、「今この瞬間」に「五感」で感じているものは、果たして10年後・20年後にも記憶に残るものなのか? ということを疑問に感じてしまいます。
と同時に、(´-`).。oO(いま身の周りで目にするもの・触れるものをもっと大切に感じ取ろう)、なんて思う今日この頃デシタ。
P.S.
余談。視覚や聴覚は今やデジタル化されていますが、嗅覚や味覚はまだですよね?
もしデジタル化が実現したら面白そうですけどね。「旬の松茸の香り」をネットからダウンロードできるようになるとか・・・(;´Д`)
(終)