【DAMA-DMBOKメモ】DMBOKガイドの概要

以前のブログ「データを管理する」とは?で、データ管理に関する知識体系ガイド『DMBOK』についてご紹介しました。

DMBOKガイドを解読するのに先立ち、ここではその概要や構成について簡単に触れてみたいと思います。
DMBOKガイドの目的、目指すゴール
DMBOKガイド1.0版によると、本書の目的として「データ管理専門職のさらなる向上を目指して」との記載がありますが、あくまでデータ管理の「入門書」であり、その概念であったり優良事例を手短に紹介するに止めているとしています。(手短といっても430ページありますが(;^ω^))
**DMBOKガイドが目指す「ゴール」**

●「データ管理」の定義・原則・範囲を明確にする。
●それを一般に認知させる。
●優良な事例、手法・技法を取り上げ、概観する。
 ※ただし特定のベンダーや製品に言及することはしない。
●一般的な問題について簡単に説明する。

DMBOKガイドの読者
本ガイドが想定する読者ですが、簡単に言うと、何らかの形でデータ管理に関わる全ての人達ということになります。(データ管理専門家、IT専門家、データスチュワード、経営幹部、知識労働者、コンサルタント、教育関係者、研究者)
ここで「データスチュワード」という耳慣れない単語が出てきました。
このデータスチュワードとは、担当するビジネス分野について、データ資産の効果的な利用と統制を保証する責任を持つ役割を指します。
具体的には、業務データに関する要求の識別、データモデルやルールの管理、品質やセキュリティといった問題の解決といった作業を担当します。ITよりもさらに上位のビジネス視点でデータを管理監督する人、といったイメージですね。
日本の企業では専任の担当者として全くといっていいほど認識されていませんが、米国では1つの役職としてキチンと確立されているそうです。
DMBOKガイドの用途
では、どんな用途で本ガイドを活用したら良いでしょうか?本ガイドでは次のように紹介されています。

●データ管理コミュニティ内部での用語の標準化
●データスチュワード/データ管理専門家の手助け
●一般の読者へデータ管理に関する情報を提供
●データ管理の有効性と成熟度の評価基準を提供
●更なる研究領域への示唆、啓蒙
●CDMPやCBIP試験の対策
●etc

最後の2つの試験については日本に無いのか、知りませんでした。
DMBOKガイドの構成
DMBOKガイドには、10種類のデータ管理機能が定義されています。データ管理「機能」ってなんぞや?と思われるかも知れませんが、ここでは上述の目的やゴールを達成するために必要な「働き」が10種類存在する、くらいに考えておけば良いでしょう。
**10種類のデータ管理機能**
dmbok.png
(※DMBOKガイド『1.序章-1.6 対象範囲の広さ』より転載)
DMBOKガイド読み進むにつれて、この10機能を掘り下げていくことになります。
さて、この10機能を定義する枠組みとして、本ガイドでは7種類の「環境要素」という概念を導入しています。
10種類ある「機能」1つ1つを、次に示すような「環境要素」に分解することで、より知識体系としての一貫性を高めようという意図です。
**7種類の環境要素**
dmbok_7env.jpg
(※DMBOKガイド『1.序章-1.16 DAMA-DMBOK 機能フレームワーク』より転載)
こうして図式化されてもイメージがわかないので、無理やり5W2Hに当てはめてみました。(読み進めていく中で新たな発見があるかも知れませんが)

●ゴールと原則…Why (なぜ)
●活動 …What(何を)/When(いつ)/Where(どこで)
●成果物 …What(何を)
●役割と責任 …Who (誰が)
●慣習と技法 …How (どうやって)
●技術 …How (どうやって)
●組織と文化 …How much (いくらで) その他

「10種類の機能×7種類の環境要素」をマトリクス表にすると、次のようになります。今後、解読していく中でこの中身が埋まっていくことになります。((o(´∀`)o))
dmbok_matrix.jpg
(※DMBOKガイド『1.序章-1.17 DAMA-DMBOKガイドの構成』より転載)
繰り返し登場するテーマ
本ガイドを通じて、繰り返し出てくるテーマがあります。繰り返し出てくるということは、データ管理機能全般にわたる共通の概念ということを意味すると思います。これも詳細は読み進めていく中で理解が深まっていくことでしょう。
**繰り返し登場するテーマ**

●データスチュワードシップ
●データクォーリティ
●データ統合
●エンタープライズ視点
●文化変革へのリーダーシップ

(終)


** 参考図書 **