PMI日本主催『人を中心に考えるプロジェクトマネジメント』(2/3)

メンタルモデルを改革する
「メンタルモデル」という言葉自体は幅が広すぎて意味が拡散してしまいそうですが、ここでは「モチベーション」または「実務に活かすこと」という意味で使われています。
いずれも「人材育成」というテーマが根底にあります。IT系組織にとって人材育成は避けられない課題であることは自明の理ですね。
人材育成において重要なポイントを列挙します。
 1.企業/組織の使命とビジョンを明確にする
 2.必要な人材像を明確にする
 3.現状の組織と個人の能力を測定し、強み・弱みを明確にする
 4.組織、プロジェクトの本質を理解させる
 5.現場の実務力を向上させるケーススタディ教育を徹底的に実施する
ここで、ありがちな致命的な間違いのひとつが、「とりあえず、できることから実施する」ということです。
そうではなくて、「最も重要なところから苦労してでも実施する」ことが必要です。
4.についても補足します。
一般論としての「プロジェクトとは?」という問いかけについてはPMBOK等でさんざん謳われているのでここでは改めて触れませんが、重要なのは「新しい価値を創出する」「様々な制約がある」「成功は約束されない」というプロジェクトの本質を、いかにメンバーに理解させる(=肚に落とす)ということです。
意外とこの本質を理解していない人が多いですね。。。
特に最近の若い人は失敗を避ける傾向にあるので、プロジェクトの本質を理解した上で果敢にチャレンジして欲しいものです。
何しろ、プロジェクトを最後までやり切ることで、「自身の成長」「仲間」という、かけがえのないモノが手に入るのですから。。。
組織の発展に必要なビジョンを創出する
人材育成のところでも触れましたが、まずは組織のトップが示したビジョンを浸透させなければなりません。
では、末端メンバーまで浸透させるにはどうしたら良いでしょうか?
ここでは以下の方法が提唱されています。
 1.全員参加型のワークショップで、トップビジョンからテーマを生み出す。
 2.具体性のある計画に落とし込む。
 3.情に響く活動(ビジョン定着化の活動)
1.は企業で言うところの「事業計画」や「部門計画」に相当するでしょうか。
なかなか「全員参加」というのは現実には難しいかも知れませんが、自分の所属する部門の「部門計画」すら知らない人って結構いるんじゃないでしょうか。
2.は事業計画を実現するための各施策に相当します。
ここで大事なのは、「すべてを網羅するのではなく重要なポイントに絞る」ことと「アウトプットはできるだけシンプルに」ということです。
3.の「情」というのは本セミナーの講師が執筆した本のタイトルにも出てくるキーワードですが、私は「考え抜いて肚に落とす」ことだと解釈しました。
また、これからの組織/プロジェクト・チームは、「責任と役割に基づく」チームではなく、「自立的に貢献し合う」チームが理想的というお話がありました。
これは、日頃から私が理想とするチーム作りとまさに同じ思想に基づくものであり、「アジャイル開発」にも通じるコンセプトであるような気がしました。
エンジニアリング力を向上し実務に適用する
ここでのエンジニアリングとは、
 1.情報工学(開発プロセス、モデリング手法、ツール)
 2.PMBOKなどのマネジメント知識体系
を指しますが、技術的な各論は本セミナーのテーマから外れるので触れません。
重要なのは、「実務に適用する」ことと「継続的なプロセス改善を行う」ことです。
特に前者について、日本人のエンジニアは表面的な勉強は熱心に行うが、なかなか実践(アウトプット)しようとしない傾向があるとのことです。
最大の原因はメンタル的なところにあるようで、ここでも「メンタルモデルの改革」が必要になってくるということですね。
グローバル化に対応する
一般的に「グローバル化」といったら、海外を相手にビジネスをことを意味すると思いますが、本質的には「文化的な背景を理解する」とか「相手の立場に立ってモノを見る」ということだと個人的には感じています。
また、日本→海外という尺度だけではなく、地域→全国、社内→社外も、スケールは違うものの、ある意味「グローバル化」ではないでしょうか。
自分も含めてですが、内に籠るのではなく積極的に外に打って出ていく心意気が欲しいものです。
↑少しエラソーですね・・・ (∀`*ゞ)
(続く)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です